9月17日に開催いたしました「ヒトの教育フォーラム 2022 【師魂の継続】」に参加された方のレポートをシェアいたします。
今回はヒトの教育の会 常任代議員の益永早苗氏からいただいたレポートです。
【師魂の継続】
井口潔先生と出逢って6年、現実にお逢いできなくなって1年。
亡くなるその日まで鉛筆を走らせていた先生。
昨年亡くなられた時は涙は出なかった。
強い情熱を最期の瞬間まで持ち続けられた先生は、大正10年から99年間と10ヶ月。
先生の魂とともに歩んで、今は自分の思い通りにならなくなった肉体を脱ぎ捨てて、自由にこの日本と私たちのそばで見守っていただいているように感じたから。
でも1年後の今日、先生が歩く姿の映像を見て涙が出た。
先生の死を受け入れられた瞬間と出逢った。
「人間を守りたい」
「先生は自分のコピーを望まれていたのではなく、井口先生の魂とともに己自身の魂をしっかりと生きることを望まれていた」
いのちのやりとりをする、九大医学部という聖域を生き抜かれ、未来の人間を守ろうとした井口潔先生の魂を、先生の教え子の小柳左門先生が広いお心で引き受けられています。
九大医学部の構内にあるカール・ミレスの神の手を見ると、最高峰の頭脳を持つ九大医学部の後輩たちに、
「自然の一部である人間を生きよ。思い上がるな」
という言葉が聞こえてきます。
この世の目に見える問題を解決しまくる最高の頭脳を生かし、人間である、という自然の力で生かされていることを忘れるな
と今も先生の声が聞こえるそんな【師魂の継続】でした